クリスマスはロマンチックに!?



クリスマス企画ですvv
クリスマスカードが届いた人にだけプレゼント付ですvv
どうぞ貰ってやって下さい<(_ _)>

「おい、デューラこんなに着飾らせていったいどこへ行くっていうんだ??」
「いいから黙ってついてこいよ!!」

突然正装をさせられたと思ったら、黙ってついてこいの一点張りで
どうにも埒が明かないままエバは、デューラのうしろをきょろきょろしながら
ついて行く。
さっきから延々と坂を上っていくばかりだ。
やがて、ようやく目的地に着いたのか、デューラはエバを手招きして、
まるでお城のような館へ入っていく。

「おい、デューラ、こんなとこ入っていいのか??
勝手に入ったら怒られるぞ!!」
「ちっ、うるさいやつだな。俺様を誰だと思ってやがるんだ??」
「うぐっ、だ、だってよ、俺こんなとこ来たことねぇもん。
それにどうもこんな服は落ち着かないし。」

やれやれという顔でデューラはエバを見るが、
途方にくれているエバを見て苦笑する。

「大丈夫だ。俺様が一緒だろ??」

ようやくエバは少し笑顔を見せる。

「ほら、こっちだ。」

たしかに、デューラはここでは知られた顔なのか、
通りすがる人は誰も何も言ってこない。
ふと、デューラが立ち止まる。

「ほら、あれだ。」

小高い丘の上にたつこの場所からは街が一望できた。
そして今日はクリスマスイブ。
色とりどりの電球に飾られた街の中心部に聳え立つクリスマスツリーが
目前に迫るように大きく見えた。

「うわっ。」

驚いたエバが声を上げる。

「この場所でしかこのツリーは一望できないんだ。
何にも邪魔されずに全部が見えるのはここだけなんだ。
だから、今年はお前に見せたくてな。」

照れながらデューラが囁く。

「デューラ...。」

がらにもなくロマンチックなデューラに、またがらにもなくエバは感動する。

「デューラ、ありがとう。俺、感動したよ!!
それにしてもデューラがこんなにロマンチストだったなんて。」
「う、うるさい!!こんながらでもねぇことやるのはお前にだけだ!!
初めてのクリスマスだろっ。何かしたかったんだ。」
「デューラ。」

そうつぶやくとエバはデューラにそっと唇を寄せる。
二人の唇がそっと重なりやがて深く唇を交わしあう。

メリークリスマス。


<了>

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